とある患者さん、Naが上昇したので輸液を生食ベースから5%ブドウ糖に変更されました。
しかし血糖値が高めなので、インスリンを加えて下記のような処方になっていました。
5%ブドウ糖500ml+ビューマリンR10単位
これをみたペンタ君、患者さんがK2.9と低カリウムなことに気がつき、医師にお話しに行きました。
さて、あなただったら何をお話しますか?
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タイトルに書いてありましたね(^^ゞ
先生、これだとさらにカリウムが更に下がるおそれがありますよ!
病院薬剤師の皆さんはご存知だと思いますが、グルコース(G)+インスリン(I)で、高カリウム血症の時に行うGI療法みたいになっちゃいますもんね。
GI療法…インスリンを用いてカリウムをグルコースと共に細胞内に引き込む。
先生と相談の結果、カリウムが下がらないように点滴内にKCL注を追加されたようです。
(内服でもよかったんだけどってペンタ君が呟いてました)
更なる低K血症を未然に防げて、立派なプレアボイド症例だと思います。
さてさてこの患者さん、電解質を見てたら数日前はナトリウムが高くって…。
どしたの?って薬剤師記録を見たら、ホスミシン注を生食で溶解していて高Na血症になり、シロー主任によって生食を5%ブドウ糖に変更された過去がありました。
ホスミシンはナトリウムを多く含むから注意って習っているけど、投与開始時にナトリウムが正常だったり低めだったりすると「まぁ大丈夫かな~?」なんて思っちゃうかもしれませんね。
でもやっぱり上がるんですよねー。
糖尿病とかで差支えなければ、5%ブドウ糖をお勧めするようにしましょう。
ちなみに、どの程度上がったかも参考までに知りたいですよね?
たしかホスミシン+生食で3日ほどでナトリウム150くらいまで上がって、5%ブドウ糖に変えてもまだ157くらいまで上がって、ホスミシン中止後に下がったんだったと思います。
値を控えてあったのに~…メモなくした(-_-;)
最後に、覚えやすそうな電解質の語呂合わせのリンクを貼らせていただいて今日はおしまいです。