昨日まででエダラボンの投与は一旦終了しているのに、明日また1回だけエダラボン投与の指示が出ているよ。あれれ?
明日はオペ日だけど、間違えてコピーしちゃったのかな⁇脳外科のO先生に疑義照会しよう!(アンギオ中だったため、しばし待機…)
しまっち「もしもし先生、この処方は一体…」
O先生「あぁ、それワザとだよ。CEAやバイパスオペの時は○△□だから入れるようにしてるんだよ。」
と、意図的だったことが確認できました。しかし、○△□のところがよく分からなかった…。
ネットで探しても見つからないので、エダラボンのメーカーさんのDI室にお電話して、そのような使い方があるか伺いました。でも「初耳です」って言われた…。でもでも何かないかなーと、キーワードから文献検索をお願いしました。
その結果、1件ヒット。
「~などのフリーラジカルが、脳虚血後神経細胞障害に関与するといわれ、エダラボンはこれらを除去して脳障害の進展を防止する。一時血流遮断の際に、前投与あるいは遮断解除後投与で脳障害の軽減が期待できる。」
(日臨麻会誌 Vol.25 No.4 P.383 2005年)
これは、山口大学医学部麻酔科の蘇生学教室の森本先生が脳動脈瘤手術の麻酔に関して書かれた論文の中の一部抜粋です。今回はこれしか見つけられませんでしたが、要は、そういうことで使うんだと納得できました。
この論文から15年も経ってるし、先発のメーカーさんに聞けばもっと情報あるかもしれませんね。
だれかO先生に聞いてくれたら追記します。
・・・
追記:しまっちが情報くれました。
小守林、2014、脳循環代謝 25、P97~99
エダラボンを術中投与することによりCEA後過灌流を予防できることが分かっていると書かれています。
斎藤、2014、脳循環代謝 25、P101~103
エダラボンを術中投与することによりCEA後過灌流を予防できることが実証されていると書かれています。
Ogasawara K, Inoue T, Kobayashi M, Endo H, Fukuda T, Ogawa A.
Neurosurgery. 2004 Nov;55(5):1060-7. doi: 10.1227/01.neu.0000140838.27450.63.
PMID: 15509312
その根拠となる論文はこちらです。岩手医科大学付属病院の小笠原邦昭先生がエダラボンや過灌流症候群の研究をされているようです。
根拠が見つかってよかった・・・。