持参薬再開、その内のソリフェナシンだけ早めに服用してください…という処方がきました。
ハイハイ、ただいま…と出そうとして、どういう患者さんかなー？とカルテを見ました。
「イレウス 開腹歴なし 」と書かれていたので、おや、どうしてイレウスになったのでしょうか？と思いながら…
あぁ！ソリフェナシン＝抗コリン！
と思って添付文書を確認です。
ソリフェナシン
2. 禁忌（次の患者には投与しないこと）
２．４ 幽門部、十二指腸又は腸管が閉塞している患者及び麻痺性イレウスのある患者［胃腸の平滑筋の収縮及び運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある。］［11.1.5 参照］
ソリフェナシン
11.1 重大な副作用
11.1.5 麻痺性イレウス（頻度不明）
著しい便秘、腹部膨満等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
［2.4 参照］
もしかしたら、ソリフェナシンの副作用でイレウスになってしまったのかもしれません((+_+))
病棟担当者から主治医にお話していただいて、ソリフェナシンは①中止のまま退院して処方元に任せる②同じ適応でβ3のべオーバにする、の二つを提案し選んでいただきました。
早目に飲ませるっていう指示から、頻尿でお困りなんだろなーって思っていた通りで、②の「ベオーバに処方変更」が選択されました。
元のクリニックからまたソリフェナシンを処方されたらイレウス再発の恐れがありますので、退院時に薬薬連携で調剤薬局の方にお知らせしますとミッチーが請け負ってくれました。
外科の抗コリンは要注意ですね。
