前回の記事(頓用何回まで出せますか？その１ )をアップしたことをペンタ君に報告したら、「トリプタンも書きましたか？ニトロペンは？」とダメ出しされました。
そしてまた解説してくださいましたので、忘れないように_φ(･_･メモメモ
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片頭痛のトリプタン系のお薬は、普通の痛み止めで効かない方の、頼みの綱ともいうべき大事なお薬ですね。頭痛のために日常生活もままならなくなってしまうような、発作が起こると本当にお困りのようです。
たとえば当院で採用のスマトリプタン錠は、次のように使います。
用法及び用量
スマトリプタン錠 添付文書より
通常、成人にはスマトリプタンとして1回50mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
また、50mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から100mgを経口投与することができる。
ただし、1日の総投与量を200mg以内とする。
トリプタン系は基本的に症状がある時に使う頓服ですので、症状の頻度に合わせて…
そんなにひどくない方であれば、例えば12錠の処方だと6錠×2シートで1箱分、いいですね。
しかし1回1錠で効かない方は1日で4錠飲むことも想定されます。12錠だと3日分しかないのかー。
仕事が忙しくてなかなか病院に来られないとか、時期的に頻発するとか、様々な理由でもっと処方して欲しいでしょうね、きっと！
なお、この1日4錠飲む場合というのは大抵が1回2錠で1日2回ということであって、片頭痛発作が1日に4回も起こることは少ないそうです。→こちらに説明の相違といったヒヤリハットで事例が載っていました。
あ、頭痛専門医を受診した方がこんなつぶやきも。
イミグラン点鼻は１０本／月
osmmさんのTwitterより引用
イミグラン皮下注射は５６本／月
が上限だそうです。
なので一気に１４本もらいました。
12,000円ですがなにか？
後、予防のミグシスは投与量が足りないらしく倍飲めと…今までなんだったんだ‼️
午後7:38 · 2017年7月19日·Twitter for iPhone
いやもう、専門医ではすごい量が処方されてるんですね。
マクサルト錠を販売しているエーザイさんも『具体的な錠数については各地区の審査機関の判断になります』ってHPに書いてありました。（→こちら）
というような訳で、片頭痛の薬は発作の頻度と患者さんの事情によっては沢山の処方が出ることもあると思われます。片頭痛の薬これでオシマイ。
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もうひとつ、ニトロペン舌下錠は、よく「3回飲んでダメなら救急車！」って言います。それは添付文書にこう書かれているから。
【使用上の注意】
ニトロペン舌下錠 添付文書より
２．重要な基本的注意
（1）狭心症に対し本剤を用いる場合には、次の事項に留意すること。
1）投与後、数分間で効果をあらわすが、効果があらわれない場合には更に１～２錠を追加投与すること。
2）１回の発作に３錠まで投与しても効果があらわれない場合、発作が15～20分以上持続する場合には、直ちに主治医に連絡するよう患者を指導すること。
１回の発作には３錠までですが、１日の投与回数制限は添付文書に記載はありません。
なので30～60分以上の間を空ければ1日何回使用してもよいそうです。
そうしたら1日に10錠使うことも無くもないのか…
「あちこちに置きたいからと30回分出したことありますよー」ってぺんた君も言ってたけど、たしかに、沢山必要な人もいそうですね。
新人さんは、『薬の勉強 薬剤師のブログ』さんのこちらの記事でミオコールスプレーのお話など、とても参考になると思います。
文字ばっかりの記事を、最後までお読みくださり有難うございました😌
