CCr13ml/minの患者さんにクレストール5㎎開始の処方がでていました。
ありっちゃありですが、うーん、後期研修医の先生だし一応電話してみようかな。
しらたま「もしもし、腎機能も悪いので2.5㎎から開始がお勧めなんですが」
研修医A先生「あ、じゃあそれでお願いします!」
あっさり減量になりました。うちは5㎎錠しか採用してないので、半分に割れることを知らないと5㎎から開始しちゃうのかなって思うことがあります。
CCR30ml/min/1.73m2未満の患者には2.5㎎より開始っていうのは添付文書(7用法及び用量に関連する注意)にも書かれていることです。
クレストール錠(ロスバスタチンカルシウム)
白鷺病院著 透析患者に対する投薬ガイドライン
HMG-CoA還元酵素阻害剤
[常用量]2.5㎎/日から開始、早期にLDL-C値を低下させる必要がある場合には5㎎/日より開始
維持量は10㎎/日までで、さらに必要な場合は20㎎/日まで
[透析患者]2.5㎎より開始、最大5㎎まで
[保存期CKD]CCR30ml/min/1.73m2未満の患者には2.5㎎より開始、最大5㎎まで
用法はこんな感じで、別に腎が悪くなくても2.5㎎開始なのですが
[その他の報告]CCR30ml/min未満では血漿中濃度が約3倍に上昇
白鷺病院著 透析患者に対する投薬ガイドライン
CCR30ml/min未満ではAUCが3倍になる
という報告もありますし。
添付文書(9.2腎機能障害患者)にも、横紋筋融解症の多くは腎機能障害であるとか血中濃度が高くなるおそれがあるとか書かれています。
ちなみに胆汁排泄のお薬です…。
次のページに、クレストールの大事な相互作用についてまとめました。ぜひ読んでみてください(^ ^)