抗真菌剤のアムビゾーム(成分:アムホテリシンB)…使用期限がきれてしまいました。
お値段💴
アムビゾーム点滴静注用50㎎ 5,886円(2022年6月現在の薬価)
5,886円×6V=35,316円
投与量は体重で、最大5㎎/kg(クリプトコッカス髄膜炎の場合は6㎎/kg)なので6V在庫していても1日分なんですね。
高額なのでもったいない…。
毒薬の帳簿を見ると、当院では2年に1度くらい動いているようです。
これを見て、昔フィルターの使い方を電話で聞かれた事を思い出しました。
看護師さんも初めて見たので混乱してたのでしょうかね。
「フィルター付けないでシリンジに吸っちゃった!」って。
(別に、大丈夫ですよね)
私も調剤に当たっていなかったので「なんのこと?」と思った記憶があります。
添付の説明用紙に分かりやすく書いてありますので、調剤時は付けてあげましょう。
この使用期限が切れてしまった薬、有効活用しようと思って新人ちゃんたちに「こんな注射もあるのよ〜」と、中身を見せて回りました。
使い方は、注射用水で溶かした溶液をフィルター越しに5%ブドウ糖に混注するんですね。
このフィルターは除菌フィルターではなく、溶け残りの微粒子等を除去するものです。
1バイアルに1フィルター使います。
1日1回1~2時間以上かけて点滴静注ですが、水分を減らしたい患者には0.2~2㎎/mlの希釈液量まで安定性が確認されていると添付文書の「10.適用上の注意」に書かれています。
今回は、フィルターがついてるんだよっていうお話でした。
どのような症例に使うのかとか、使用上の注意とか、読むところいっぱいあるので添付文書を一読しておいてください(^^ゞ