カリメート経口液は経管投与可能ですか?(看護師さんに聞かれたよ)

看護師から聞かれたこと

私が休みの日に、クスオ君がカリメートの簡易懸濁について看護師さんから質問されたんだそう。
それでメーカーさんに問い合わせをして、DIファイルに記録を残してくれたそうです。ありがとね!

どれどれ…。

カリメート経口液20%

興和さんにTEL「カリメート経口液20%は経管投与可能ですか?」
1包10~15mlの水で溶いて12~14Fr(フレンチ)なら通ったとのこと。
これ以上太いチューブだとチューブ内に薬剤が残留し
これ以上細いチューブだと押し出すのに力と時間が必要

byクスオ君

普通にできるものかと思ってました。ハイ、すみません。
そういえば粘度が高そうですね(ゲル状懸濁液、というんだそうです)。ちゃんと調べて記録を残してくれてエライ!エライ!

ちなみにカリメート散は、散という名称なのでサラーっと溶けそうなイメージですが、イオン交換樹脂(ビーズみたいなもの)そのものだからザラザラしており、水に溶かそうとしても沈殿します。簡易懸濁できません。(←注腸の適応があって、一時在庫していたことがありました)
改良されたカリメートDSは懸濁時に沈殿しにくく工夫されているので、経管投与可能です。

ちなみに
胃ろうなら14~16Frとか太いのでいいんだろうけど経鼻胃管だと8Frとか細いのを入れてる場合もありますよね。新人さんは想像してみてね~太いチューブが鼻から突っ込まれて喉を通って胃まで留置されてるんだよぉ。違和感ありまくりで嚥下訓練も進まないって。鼻にずっとチューブが当たって潰瘍もできちゃうし、痛い。
ね。鼻からは細いのが入ってるかもね?

それで同じチューブで栄養たっぷり経腸栄養剤も流すから、水でフラッシュもするけど詰まることもあるんだよね。胃ろうは距離が短いけど、経鼻胃管は長いの。詰まっちゃうと開通に苦労するし、入れ替えなきゃならないこともある(入れ替えには手間だけでなくリスクもあるよ)。
そんな想像ができるようになったら、チューブが詰まると困るんだという看護師さんの話に親身になって対処していけるようになるかな!?
病棟で、看護師さんとたくさん情報交換してきてね。

酸化マグネシウムとの併用は避けた方がいい、という記事もありましたのでご紹介しておきます。

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