イレウス起こすような方にビクトーザ再開したらダメでしょ(医師から教わる)

他職種から教えてもらったこと

今朝は糖尿病内科のN先生からお電話がありました。

先日イレウスの手術をして退院した患者さんがこれから僕の外来なんだけどさ、こういう患者さんにビクトーザ再開させちゃダメじゃないか

むむっ。イレウス!GLP-1!

前にも関連の記事を書きましたので(こちら)落ち着いて先生のお話を伺う事ができました。

どうやらこの方はイレウスで外科に入院していたけれど、その間一度も糖尿病内科にコンサルをかけていなかった模様。ビクトーザは入院時に手術&食止めのため外科医師の指示で中止になったが、退院時に薬剤師が確認してまた再開になっている…と。

糖尿病内科の先生がおっしゃることには

イレウスを起こすような患者にビクトーザを再開してはならないでしょ

外科の先生は分からないんだから薬剤師が止めないと!薬剤部の機能が働いてないでしょう!
(ココ熱弁です)

退院時にでも知らせてくれたら退院処方も出したのに

あまり詳しくカルテを見たわけではないのですが、手術後のイレウスとかではなくて、普通に外来通っていて具合悪くてイレウスが発見されたみたい。もしかして、そもそもビクトーザの副作用でイレウスになってしまっていたのかしら…?

手術で休薬したものを再開確認するっていうことを、ルーチンとして忘れずにやってはいるけれど…『糖尿病内科にコンサルかけてください』とか、そこまでは今まで外科系の薬剤師は言ってないかなぁ。

内科の薬剤師ペンタ君にインタビューしたところ、糖尿病外来にかかっていた患者さんなら基本的には退院までに看護師の方でコンサルかけてるし、かかってなければ「先生、こんな患者さんが退院するんですがご存知ですか?」とお耳に入れるようにしているそう。

GLP-1やDPP4阻害剤によるイレウスは、糖尿病の先生が気にされている部分のようなので、今後も気をつけて見ていきたいし、迷った時には先生にお伺いできるようにコミュニケーションーをとっていきたいなと改めて思いました。

他にもこちらの先生は、検査や手術の前とか食止めの時なんかに一般的なDM薬は止めるところを、ジャディアンスやフォシーガは低血糖のリスクが少なくむしろ心不全の方に影響を与えてしまうから止めないって。ここも気をつけるポイントですね。

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