SG顆粒とセラピナ顆粒の違い

見聞きしたこと(勉強)

新年早々の真夜中に職場のLINEがピロリン…。
「SG配合顆粒ってどこにあるんですか?」

昨年中途で入ってくれたペンタ君。
当直有難うございます!

起きてた人々で「あそこの引き出しだよ」「いやあれはセラピナだよ」って(笑)

寝ぼけた頭で SG≠PL、SG≒PL…?ってなってたので、お正月ですが、勉強し直します。

ちなみにセラピナというのはPLのジェネリックで、うちの引き出しに入ってるのはセラピナです。
SGは採用品ではないから電子カルテで入力できないはずなのに、できてしまったようですね。
( ̄▽ ̄;)

この薬たち、名前も外観も似ているから、初めて見たときは同じ薬かなーと思いました。

どちらも解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンと無水カフェインが入ってますが
ざっくりとした違い・特徴は↓

SG配合顆粒
  • 主に痛み止めとして使用(解熱と鎮痛に特化
  • イソプロピルアンチピリンが入ってるのでピリン系アレルギーの方には禁忌
PL配合顆粒
  • 風邪症状に使用
  • プロメタジンメチレンジサリチル酸塩(抗ヒスタミン)が入っているので鼻症状にも効く
  • プロメタジンが入っているので閉塞隅角緑内障と前立腺肥大に禁忌

ちなみに当院の採用品でピリン禁なのはメチロン注(スルピリン)だけです。
他にはクリアミンと、市販薬のセデス・ハイプレコール持続性カプセルルルアタックFXaとかいくつかあるみたいなので、ピリン系アレルギーの方はご注意ください。

昔は解熱鎮痛のセデスGというのもピリン禁だよと教わったのですが、フェナセチンを含んでいて濫用防止のため製造中止になっちゃったんですよね。(当時セデス中毒の人が身近にもいました)
その後、塩野義製薬が内容を変えて発売したのがSG顆粒ということのようです。

Sedative(鎮静薬) Granules(顆粒)でSG顆粒
成分のアリルイソプロピルアセチル尿素に鎮静作用があるからこういう名前だそうです。

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