この患者さんは、何故ケイツーN注を使うのか?

疑義照会したこと
本日の処方

ケイツーN静注 1A iv

ケイツーNは一般名メナテトレノン、ビタミンK剤です。

よく目にするのはワーファリンが効きすぎてINRの値が延びてしまっている場合ですが、今回処方が出ている患者さんはワーファリンの内服なし、目立った出血傾向なし、の方でした。
気になることといえば数日先に手術を控えていることと、プロトロンビン時間が少し長くなっていることでしょうか。

新人うみちゃんに「ワーファリンを飲んでないのにどうして使うんですか?」と聞かれ、カラトンが新人ちゃんと一緒に外科のN医師に聞きに行ってくれました。

手術を控えているけど凝固能が低下気味なんです。
絶食しているから食事からのVKが不足していると考え、補充しました。
出血傾向があると麻酔科の先生が硬膜外麻酔をできないからね。

投与しなくてもいいんだけど、念のため1回打って明日再検してみようと思って

漠然と、手術前に出血傾向を回避したいんだろうなーとは思いましたが、絶食していたんですね。そして硬膜外血種を避けるためという明確な意図がありました。
直接お話を伺うとよく分かりますね(*^^*)

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